CDで1曲の音の途中に次のトラックスタートをマークしてあるものがあります。曲の途中なのにトラック番号が進んでいくような、そのようなCDを作ろうとして問題点に出会いました。その体験をメモしておきたいとおもいます。
CDの規格は30年以上前の規格で、よく出来てるけど、私たちがよく扱うファイルの形ではなく、内側から外側に線速度一定(内側ほど速く回転)で渦巻き状に書かれています。リードソロモンというエラー訂正方法で、結果的に長手方向にデータの素が分散して書かれています。
話を戻しまして、iTunesの振る舞いは別として、オーディオCDを作るとき、途切れず再生できる一番短いトラックは何秒かという問題です。
マスタリングエンジニアの方は当然ご存知だと思うのですが、このへんの細かいルールは検索してもなかなか見つかりません。
私が得た結論を先に書くと
1)途切れず再生されるためにはトラックスタートから次のトラックスタートまで6秒必要
2)上記の条件であれば間にトラックエンドが打ってあっても音は途切れない
3)最短4秒のトラックを作れるがライティング時にソフトによって曲間が2秒挿入される
4)トラックエンドとトラックスタートは同じポイントに打てない(最低は1フレーム=1/75秒)
5)使用しているソフトウェア はsoundblade2.1LE
です。
実験はsoundblade2.1で行いました。
こんな感じで、10秒、9秒、8秒、7秒・・・4秒のトラックを作成します。この間にエンドは打たず、基本設定での曲間は0秒にしておきます。
これをCDに焼くと8トラック目に移るところでスペースが挿入されもちろん再生時にミュートされます。
ここでかんがえられるのは8トラック目の長さ4秒が原因か、その前のトラックが5秒であることが原因です。
そこで次に全トラックを5秒の長さ、つまりトラックスタートを5秒間隔で打ちます。
→これだと曲間が挿入されてしまい、これもNG。
次に全トラックを6秒の長さ、つまりトラックスタートを6秒間隔で打ちます。
これだと大成功、スペースも自動挿入されないし、音源は途切れず再生されました。
このように十分長い同一のオーディオファイル上にスタートをパンパン打つばあいでも、短いオーディオファイルをならべてそれぞれにスタートエンドなどを打つ場合も、この6秒ルールは守られるようです。
本件はまた新しい発見や解釈があったら追記していきます。