toitoitoiのレコーディングは彼らのライブの合間合間に組み込んで進行中です。8月はかなり集中するようです。
toitoitoiレコーディング(2)は→こちら
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CDが出来上がるのが待ち遠しいですが博士(今回はなぜかそう呼ぶ)はリズムのハネ方(=シャッフル又はスウィングともいいます、ニュアンスは違うのですが)におおハマりしていました。ハネ方の量や傾向にはいろんな量(それと量の変化としての質など)があるからです。
音楽を専門的に知らないひとのために言うと、
「タタタタタタタタ」っていうリズムが「タッタタッタタッタタッタ」って感じに「ハネた感じ」になるのがシャッフルです。でもって「タッ」と「タ」の長さというかタイミングが 2対1、つまり三分割になってるのが100%シャッフルです。人間がスキップするときはシャッフルしてますよね、あの感じ。
でも人間が演奏するビートはもともと1対1だったものが言葉や楽器や身体の都合でなまっていったもののようで、その「比」もいろいろ。たとえばYMOは Absolute Ego Song 制作のときに沖縄民謡の「ハネ方」を14対10と測定してこれをもとにトラックを制作しています。このように2分割が訛ったものをスウィングって言うようです。スウィングってとてもナチュラルなことなんでしょうね。でもってJazzではそれを「クール」や「ダンサブル」なものとして強調して来たり。
ポップスを「微妙なシャッフル(スウィング)感」で聴いてみるのも楽しいです。
カーペンターズのこれ、とてもナチュラルに歌っていますがサビで入るタンバリンが「チャッカチャッカチャッカチャッカ」と「訛って」います。計ってないけどきっと30-50%くらいのシャッフル(スウィング)だと思います。
でもってとっても悩ましいスウィングはエルビスの監獄ロック、歌頭は歌ごとおもいっきりスウィングしていますが本編に入るととたんに「跳ねないビート」に代わります。ハイハットはちょっとハネていて、デデデデデデデデって弾いてるエレキギターは跳ねるのを必死で我慢しています。この時代は「跳ねないことがロックらしくて新しかった」のかもしれませんね。
サビのシンバル「チーチチチーチチチーチチチーチチ」を聴いてください。
本日のギターはこんな感じで録音
ギターはこんな感じで狙っています。本当はあと3-50センチくらい離したいのです、何故かというとそのほうがギターを全体として録音できるからです。ですがその場合は録音場所の静粛性、余分な反射が無いかなどがとても重要になります。よく設計されたスタジオのブースでないかぎりあまり距離をとるとうまくいかないと思います。
1000本ノックのようにガリガリ弾いてスケジュールを前進させる村越博士 |
美しく巧みな和音構成+ギターらしさを活かすフレージングに邁進する村越博士 |
細かい指弾きをしてるときって、やっぱりそれが視覚的に見えるところから録りたいと思っちゃいますね。でその音が逆に「ぎこちない」「きたない」感じがしたら直接弦をはじく音を手の甲がカバーするような位置にマイクを移動します。
くれぐれも、サウンドホールの真ん前にサウンドホールに向けてマイキングしないほうがいいです。穴と低音とマイキングの関係はカホンで練習するといいかも。はい。
toitoitoiいいですよ、ファンになってください。
2013/02/16(土) 寝屋川VINTAGE(大阪)
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