2017年8月18日金曜日

もっとCDに[JASRAC]をつけた方がいい理由

こんにちは作曲家で音楽コワーカーでエンジニア・プロデュースなんかをもしてる藤木です。正直ヤングミュージシャンの味方です!

自分の音楽がラジオやテレビでオンエアされればおそらく支払額は小さいと思いますが夢も広がるしプロモーション効果もあるとおもいます。
番組では音楽は番組制作者、選曲家などが探して選び権利確認をしてから使われます。使用後は毎回使用報告リストを提出するルールになっています。民放テレビでは選曲は局外の選曲会社がおこなっていますが使用料はテレビ局がまとめて支払っています。

さて、メジャーなCDにはJASRACって書いてありますよね?古くはこのマークですがインディーなリリースで作家が自己管理していても、とにかくJASRACで扱いでないと無いと不利な場合があります。支払い先がわからないとラジオやテレビで使用されにくいのです。
ラジオやテレビなどではJASRACにまとめてお金を支払っていますのでこの記載があれば使用し放題です。ところが人気のあるバラエティー番組などでは常に新しい楽曲を探しているので選曲家たちはインディーまで範囲を広げて探すことがあります。
彼らは(まともであれば)支払いが明確でないので作家に連絡を取って使用しようとします。このとき使用料を払ってまで使う事はあまりありません、さっき書いたようにJASRAC管理楽曲なら使い放題だからです。なので連絡を取り作家が「プロモーションになるから是非」って言う場合以外は使用しませんしそれは手間です。トラブル回避のためにもだれが管理してるかわからない曲を放送で使用してはいけないのです。
先ごろからJASRACには自曲の1000枚プレスまで支払いをしなくてよくなりましたが、それなら逆に支払ったていで[JASRAC]を付けるといいと僕は思っています。
JASRACは使用申請があると回収して作者に支払いをしようとします。支払い先の登録が無い場合は3年間プールされ、その間に自分が会員になれば3年遡って支払われます。
もしもJASRACの扱いにしていてオンエアされていて支払いが無い場合は内国資料部に電話して訊ねるといいです。使用者が申告していないか支払い先が不明なので支払われていない筈です。
自己管理でオンエアされている場合は局に連絡して番組制作会社とお話しをするといいです。ダマで使っちゃった選曲会社が負担って感じでしょうけれどこれで大した額をゲットしたアーティストもいます。
以前よりカバー曲などでいろいろ調べてJASRAC経由で支払いなんかした場合は許諾番号とともに確実にこのマークを入れることになっています。

間違いがあったらその都度修正します、ご指摘あったらお願いします。

8/18 14:57 内容を修正しました。

2017年6月27日火曜日

Digital Performerでテイクをいっきに切り替える方法

このブログにはデジパフォのいろんな裏技を書いて来ました。
今回はDigital Performerで複数トラックのテイクをいっきに切り替える裏技を試しました。
といってもあまり裏っぽくない結論なんですけど・・・。

簡単なのはグループを組む方法のようです。
ミキサーウインドウでミニメニューからグループをえらび、フェーダーを選択してリターンを打つと「なにをグループするか」を訊かれます。ここでテイク関連にチェックを入れて決定です。


ほかにいい方法を知っていたら教えてください!

では!!

2016年10月20日木曜日

ひろしま さとやま未来博2017 の音楽を制作しました

縁があって2017年3月に行われる広島の「さとやま未来博」のPR映像の音楽を制作させていただきました。


「これからのニッポンの見本になる。里山には,未来をつくっていく手応えがあります。
里山には,自分ゴトとして関わる楽しさがあります。そして,ひろしまの「さとやま」には,あなたを待っている仲間がたくさんいます。」


ツールはDigitalPerformer、映像を見てテンポ感を決めて、ポイントになるところにマーカーを打って、あとは映像見ながら弾いてメモをしていきます。
音源は一部生ですが打ち込み部分はEASTWESTのコンポーザークラウドのOrchestra GoldとかStormDrumあたり軸にRolandも。なぜRolandかというと大規模なプラグインシンセはいい音ですがその分フレーズによってプログラムを切り替えたくなっちゃうので、その点弾き方でまあまあ表現できるようにまとめてあるハードシンセの音源だと手間がかからないということで。
制作期間が2日くらいしかなかったのですがコンセプトに癒されながら楽しく制作することができました!


こうした社会の役に立ちそうな仕事をさせていただけるのも音楽家の喜びです。

2016年8月30日火曜日

デジパフォで編集中のモニター音声なんかが出なくなったりする件

Performer1.0からユーザーの藤木です。

デジパフォってほんとうによくできているんだけどちょっとした落とし穴もあって、まあこれは他のDAWでもありうるんだろうけど・・

シーケンスウインドウで波形を選択するとその部分の音を出せたり、サウンドバイトウインドウで選択したサウンドを即座に鳴らして確認する機能(ここでは仮にモニター出力と呼びますね)がありますが、これが出たり出なかったりすることがあります。
これはバンドルの設定です。
DPではバンドルの一番上担っている出力先がモニター出力になります。

以下のようになっている場合、モニター出力はアナログの1/2になっちゃいます。
三角形をドラッグして自分がモニター(ミキサーにつながっているとか、モニタースピーカーにつながっているライン)として使いたい出力先を一番上にすれば解決です。

空のファイルを作成してテンプレートとしてデフォルトにしておくのが基本ですが、古いファイルとか友人とやり取りした場合、新しいオーディオインターフェースを導入したときなんかはまずコレです。

おっとその前にモニター出力はこの右上のスピーカーマークをアクティブにしておかないと鳴りませんので注意です。



このページはリンク、シェア自由です。
では今日もEnjoy DPってことで。

DPに関連したご質問、執筆などのご相談は kazuguis at gmail.com やtwitterなどで可能な限りお受けします。


2016年1月7日木曜日

どうなるのかな、聴き楽しむパナ/テクニクス:ハイレゾアーカイブ推しのソニー

Winter CESのタイミングでレコードプレーヤーが発表された。
パナソニック/テクニクスが名機SL-1200をアップグレード。アナログ聴こうぜ、針落とそうぜ、楽しもうぜ、もちろんコスってもいいんだぜ、だ。
一方SONYはハイレゾ録音が可能なプレーヤー。おたくのレコード盤、最高なフォーマットでPCにバックアップできますよ、だ。PCとの接続も必要なんだろうな。
値段はわからないけどどちらが売れて、どちらが長く愛されるか子供でもわかる。
ちなみに自分はこの程度のプレーヤーでは満足なバックアップはできないと思っていて、その不満足ごとアナログの楽しみと思って記録するお遊びだと思う。Sonyのは一眼レフじゃなくてポラロイドカメラ、チェキだね。それもおもしろいねー!

ケロスタ(仮称)の2015年メシ事情

旧年中はいろんな人が歌やギターやナレーションのレコーディングやMAなどに来てくれました。夜の7−9時あたりに終わる仕事の時はにか食って飲むパターン、これが特にバンドなどではいいことだと思うんですよね、オススメのyoutubeみたり、CDやビニールを聴いたりしながら今日の録音をたたえたり、次の作戦をしたりしています。

本年もよろしくお願いいたします。




2015年11月14日土曜日

タイムコードについて整理しよう

自分音楽ソフト上でタイムコードを見ていますが、映像の機材やソフトウエアでの設定のことはよくわかりません。この辺スッキリしたい気持ちの人多いと思います。

一旦わかっても時々クネクネと迷い込むこの問題を整理してみました。
間違ってたら教えてください。

「テレビは30枚の映像を1秒ではなく1秒強かけて表示する」というところから始まります。

とりあえず結論:
1)テレビという規格に則る限り、どんなタイムコードを記された映像を読み込んでもトータルな「実時間尺」は変わらないし、変わってはいけない。(勝手にフレームをコピーして増やしたりするのは無しでね)。
2)実時間とほぼイコールな表示をするタイムコードは「29.97fpsのドロップフレームの形式」である(fps:flame per second)、実際はゆらゆらと追いついていく。
3)テレビという規格に則る限り、30fpsのタイムコードは本来存在せず、それが言いたいことは毎秒30フレームよりちょっと遅い、29.97fpsのノンドロップ形式のことである。
4)この話は映像を時間的な数字で数える時の話であり、ドロップフレームで撮った映像だとある絵が抜けおちているわけではない。


現在の映像はテレビの毎秒29.97フレームを基準に、実時間の1秒あたり30枚弱、30枚あたり実時間の1秒強かけて再生されています。1秒過ぎて、後ちょっとで30枚が表示され終わるんです。

この各フレームにもしも30フレームで1秒繰り上がる数字を振りつけると、この時計の表示時間は実時間よりも(遅・長)いことになります。

これでは不便なので「29.97ドロップフレーム」のタイムコードが現れる。[毎分00秒のときは例外として2フレーム少なく数える(02~29)ただし毎10分では、30フレーム分数える(00~29)ような数字]を振りつづけることで表示時間はゆらゆらと実時間についていき、実時間が1H進めばタイムコードも1H進んでいて実時間と合う。

毎秒30フレームのタイムコードは常に30フレームで1秒繰り上がるような数字を振るけれど、テレビ映像である限りは毎秒29.97フレームのスピードで動く時計なので(「29.97ノンドロップ」)、実時間に対して29.97/30遅く動き、この時計での1時間は実際は1時間3秒ほどになります。

つまり「29.97ドロップフレーム」のタイムコードを割り付けた動画を「29.97ノンドロップ」のタイムコードで表示される系に流し込んだら時間の数字だけ見るとまるで映像が短くなったように見えます。でもテレビの規格では時計は30枚あたり実時間の1秒強かけるには違いないので実際の再生時間は変わりありません。


もしも実時間とピッタリ合った毎秒30フレームで数えるタイムコードに1秒ではまだ29.97枚しか表示できない映像を貼り付けると当然映像は早く再生されますが、それは現在のテレビの規格からはみだしています。

どうでしょう。わかりにくいですか?間違ってたら教えてください。
自分音楽ソフト上でタイムコードを見ていますが、映像の機材やソフトウエアでの設定のことはよくわかりません。この辺スッキリしたい気持ちの人多いと思います。