2013年9月7日土曜日

SONYのヘッドフォンCD900のイヤーパッド交換・DIYメインテナンス

みなさんのMDR-CD900STこんなふうになっていませんか?
買い替える必要は全くありません。

3年くらい使ったCD900のイヤーパッド

CD900を使っている方は多いと思います。僕も一般発売される前からずっと使っています。(開発したSonyの坂本さんのところに行って譲ってもらったのでした、当時赤坂のビルにいらした、懐かしい。)

このヘッドフォンの魅力は無駄に出過ぎていない低音、中域の解像度、長過ぎないケーブルとかいろいろあるんですが、最大の魅力は20年たっても使えるメインテナンス性と保守パーツの供給サービスだと思います。イヤーパッドやドライバーユニットは交換する度に微妙に音質は変わってしまいますがしばらくで慣れてリファレンスとして使えるようになります、僕の場合。

今回はイヤーパッドを交換します。イヤーパッドは「消耗品セット」と呼ばれ、左右のイヤーパッドとその内側についているウレタンリング一式で1500円ほどです。みなさんはユニットがヘタると思っているでしょうけれど、音が歪んでいない限り音質劣化の最初の一歩はイヤーパッドです。
消耗品セットの片チャンネル分
ウレタンリングは溶けてつぶれてユニットに流入している場合も!
イヤーパッドを脱がせたらウレタンリングを剥がします。ボロボロになったウレタンがユニットの穴に入ったりしていないかよく確認して爪楊枝や綿棒で掃除、溶けた成分や油分は無水エタノールなどでよく拭き取ります。
ウレタンリングとベースのノリ部分を丁寧に剥がす
そしてリングを貼ります。さっきまでぺちゃんこだったこの部品はこんなにキリッっとしていたのです、音が違うにきまっていますね!
ウレタンリングを貼りなおしたCD900
そして新しいイヤーパッドをキリキリと着せていきます。なかなかのタイトさですが丁寧に着せてあげれば完了です。

ここまででハンダ付け無しでできますのでCD900を1年以上使っているひとは今すぐやるべきです。ほんとうに新品の使用感になります、音もぐっと良くなります。


--ここから先はちょっと高度--

で、ヘッドフォンの左右の圧着で低音の量感が変わります。頭髪が当たる部分の仕上げも劣化してきているのでここを交換してみます。
これがヘッドバンドアッセンブリー
中に一個入っちゃうくらいヘッドバンドが伸びてしまっています。最初はこんなにシマっていたのかぁぁ。
ヘッドバンドは経年変化で伸びてしまう
ヘッドバンドを交換するには半田付けの作業が必要です、あとプラスドライバー。
ハンガー部分にケーブルが通っているんです
ちなみに、左右のユニットを吊っているハンガーが折れちゃったことがあって、これもパーツで買えるので我慢してはいけません、はい、これ。



というわけで我が家のCD900が2台蘇りました。これでアイドルちゃんが来ても恥ずかしくない!

このイヤーパッドパーツとスドライバーユニットはよくPAエンジニアさんが使っているSONYの折りたたみ/カールコードのMD7506にも使えます、正規な方法ではないと思いますが我が家の7506はCD900のパーツでリストアされて、いわば折りたたみ式CD900になっています。

パーツの入手先は「メイクアップカンパニー」さんが便利です。
丁寧で優しいし九品仏/自由が丘から徒歩で直接もらえるし通販もしています。電話するときは「佐野さん」を指名して下さい。

ちなみに秘密ですが(笑)僕のCD900は他のソニー製品のようにミニステレオプラグ仕様でねじ込み式のアダプターです。


ということで今日はCD900のメインテナンスについて書きました。





問い合わせがありました件、佐野さんのところでもやってくれるはずですが、ご希望があればウチでも修理致します。
twitter: @kazugoo 、または kazuguis(あっとまーく)gmail.comに連絡くださいませ。

ultramusic.jpでは音楽制作とインディペンデントはじめアーティストのみなさんの制作をサポートしています。

2013年9月6日金曜日

Digital Performer の便利コマンド(複数トラックのOutputを一気に変更する)

Digital Performerを使っていると、複数トラックのOutputをいっぺんに変更したくなる場合があります。ProToolsではOptionキーを押しながら変更することで全チャンネルの変更が可能ですがDigital Performerにはこの機能がありません。

と思いきや、これができるのです。
1)トラックWindowで複数のトラックを選択する
2)Option押しながらa をタイプ
こんな画面が出てきます。マニュアルに載ってる?

DP7.24で複数トラックを選択してOpt+aを押してみると・・
3)目的のOutput/Inputなどを選択して「OK」をクリック

※ただし、プルダウンメニューには一旦使用したIn/Outしか出て来ません、全部出てきたら大変な量になるからでしょうか、この辺はDPでオーディオを使った事のある人なら覚えがあるでしょう。

別のマシンで仕事をしたり、違うオーディオインターフェースを使ったときにこれがとても必要になりますよね。

The Mark Of The Unicorn社(以後MOTUと書きます)のDigital Performerは最も優れたDTMソフトエアの一つです。特に10キーで行うトランスポートコントロールの便利さ、MOTU社製のオーディオインターフェースを使用している時のモニター環境の秀逸さなどのおかげで僕の場合はMIDIに関連する事、オーディオの録音についてはすべてDigital Performerで、Mix以降は場合によってProtoolsを使用するという具合です。
ついにDigital PerformerからはWindowsにも対応しました!新しいLogicも気になるところですがまだまだDPにはお世話になりそうです。

海外にもともとunicornnation.comというMOTU製品についてのフォーラムBBSがあって今は
http://www.motunation.com/
という形で運営されていますが、ここにはこういったマニアックな(でも必須な)Tipsも載っているので是非アクセスしてみてください。

ではまたー!

2013年9月3日火曜日

編曲 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない OST

仕事を始めたころはこの仕事が何だかわからなくて、音楽プロデューサーからとは「Strange Flower」というタイトルでやりとりしていたこれが後の「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」でした。twitterで「藤木さんがノイタミナ枠に!」って書かれたので調べたらああ、僕でした。
お仕事は縁です、今回素晴らしい仕事を一緒にさせていただき、お会いするたび音楽に集中する姿に感銘させられてしまうRemediosさんに感謝致します。天才である彼女のメロディーはまた集中力でできています。