2014年5月15日木曜日

勝手にイヤフォンチェック大会(インナーイヤーイヤフォンをいくつか聴いてきました)

コジマ電気梶が谷店で国産のイヤフォンを何点か試聴してきました。

僕の場合は再生して楽しむというよりもバランスのチェックのために自分のリファレンスとして使う事が多い、というか、生音の印象と激しく違うものは使いにくいので一般のみなさんがオーディオを楽しむ感じとはちょっと違う視点で聴いてしまいます。あくまでも主観ということでお願いしますーー。

再生機はiPhone5、音源はNo-EQ/Compで録音したtoitoitoiの最新の楽曲で。

オーディオテクニカ ソリッドベースシリーズ
オーディオテクニカはとにかくスペースをとってたくさん展開していました。この製品はその名のとおり低音充実、そのぶん解像度が悪いと思いました。唄のこまかいニュアンス、息づかいなどはどうしても薄く、印象は遠くなりがちです。低音大好きな人はチェックしてみて。



オンキョー IEHFシリーズ
比較的素直、インナーイヤーだと音ががっつり前に出てきやすいのですがこれは全体のバランスを聴かせる感じでしょうか。形状がハデですね、ケーブル交換ができるようです。フラットなケーブルは巻き取って鞄などに入れても絡みにくくていいです。メーカーサイトは→このへん


オーディオテクニカ ATH-IMシリーズ
複数のユニットを内蔵したモニター用と銘打った商品です。耳にひっかけて入れるタイプ。音質は思ったよりもモニターらしくないと思いました、あくまでも主観ですが音の分離が悪い、音がねじれた感じというか、ストレートに入ってこない気がしました。でもハイテク感にちょっと憧れちゃいますね。ある程度お値段を出すならケーブルの形状はフラットなほうが僕は好み。メーカーサイトは→このへん


SONY EXTRA BASS シリーズ
名前ほど低音が出ていないというか、「ぼわん」「ぬぉーん」という低音ではなく、むしろきっちり締まった音で、低〜中域の解像度も高い感じがしました。聴いた中では全ての音が前面に出て聴こえるタイプでモニター向き、派手ではないけど具体的な音がすると思いました。リスニング用としては物足りなく感じるひともいるかもしれません。
メーカーサイトは→このへん


オーディオテクニカ ATH-CHXシリーズ
「大口径ドライバーと2つのダクトで鮮やかな重低音。密閉型×オープンエアー型のハイブリッドヘッドホン」だそうです。すいません、うまく耳にフィットできず、正しくチェックできませんでしたので紹介のみ。メーカーサイトは→このへん


オーディオテクニカ ATH-CKM1000
ナチュラルというよりも独特のまとまり感、情報量も多めだけどこの値段なら同社のオープンエアーのヘッドフォンを買ったほうがいいと思いました。高価なだけにちょっと微妙。メーカーサイトは→このへん


オーディオテクニカ ATH-CKNシリーズ
音質的には比較的フラットかな、。なんというか、とても普通。僕は好きです。低音に膨らみを求めるならやめたほうがいいですが。EQで上げれば済むもんね、ってひとには買いやすい値段なのでオススメじゃないでしょうか。メーカーサイトは→このへん


ということで全くの主観ですが、音楽制作で欲しいイヤフォンって決して音楽を楽しく聴かせるものとは限らないのです。その点でSONY EXTRA BASS シリーズとオーディオテクニカ ATH-CKNシリーズはまあまあいいと思いました。
イヤフォンって内側に耳の油やカスがたまってすぐに音が変化します(これをエージングと勘違いするひともいる、それも確かにエージングだけども)のでちょいちょい買い替えられる値段で、聴きたいジャンルやファッションによって複数用意できるようなものがいいんじゃないか、と僕は思っています。音楽をたくさん楽しめるように!