2013年12月22日日曜日

デジパフォの裏技(トラックウインドウで複数トラックを上下に移動する)

これまで複数チャンネルのinput/outputをいっきに変更する・サウンドバイトのミュート・全てのフェーダーをいっきに上げ下げなどマニュアルに載っていないけど便利なショートカット/機能を書いてきました。まだ読んでいないひとはこのブログ内で検索してください。

今日は先日twitterで @smallwestKonishi さんからリクエストされて確認した新しいショートカットを書きます。この辺のネタは海外のサイトで話題になっているもので僕が発見したわけではないのですが・・・。

さてトラックウインドウで複数のトラックを上下にレイアウトしなおしたい場合です。一個ずつならマウスで動かせるのですが・・

1)まず移動したいトラックをセレクトします。

2)Control+Homeを押すと選択したトラックが上に、Pagedownで下に移動します。
 (MacBookでのHome/Pagedownはfnを押しながら↑↓です)

3)ほらできた。

という感じでDigital Performer、いいDAWですよー!
僕が知っている限りお教えしますのでこれからもよろしくお願いします!

ultramusic.jpではインディーはじめアーティストのみなさんの音楽制作・レコーディングなどをサポートしています。録音からマスタリングまでなんでも相談OKですよー!

ユピテルのカーナビのCM/WEBプロモ

ユピテルのカーナビのCM/WEBプロモーションの音楽をやらせていただきました。

コストパフォーマンスの高そうな商品です。僕は4年くらいまえのソニーのポータブルカーナビを使っているのですが電池が終わっています。欲しい。。。

今回は打ち合わせからMAまで1週間ほどでしたが提案から修正など5回くらいを経て完成。

今回は監督・クライアントのご希望に答えるためマルチトラックで持ち込んで現地でミックスしました。こういうの楽しいです!音楽好きなクライアントさん・スタッフさんなら僕は標準で対応します、音楽の手の内(可能性)を見せながらみんなで作り上げるのはとてもいい方法だと思います。
MBP/DP7.24/UltraLiteの組み合わせ
手順としては
・クライアントオリエンテーションというか打ち合わせをしまして
・イメージを音にしつつボーカリスト探し。
・音楽のイメージを映像監督とツメてはメールする日々
・スタジオでボーカル素材を録音(なんとクライアントさんまで立ち会い!)
・自分のスタジオでオケ修正、ボーカル編集
・MAスタジオでCMバージョンの最終のオケミックス(監督・クライアントのご希望に答えるためマルチトラックで持ち込んで現地でミックス)
・VPバージョンのオケアレンジと貼付け

山岸舞彩さんファンのみなさまもこれどうでしょう。




ボーカルは「猫十字社」の吉澤池亜美さん(http://twitter.com/nekojyujisya)、どうもありがとうございました!

猫十字社のオフィシャルサイト:http://nekojyujisya.com/

2013年12月19日木曜日

♪ピピッとコンロ♪ by 岸川まきさん

東京ガスさんの「ピピッとコンロ」のwebサイトの音楽を制作させていただいています。テレビじゃなくてwebのほうです!webサイトにいくといくつかあるのですが、その中でこのクッキングのサウンドロゴを岸川まき(@penny_toitoitoi)さんにお願いしました。僕の音楽制作の仕事なのですが、お客さまに喜んでいただける仕事ができるのは本当にミュージシャンのみなさんのおかげです。嬉しい!

ここクリックで再生ページを表示します
これは岸川さんのレコーディングと同時期の仕事だったのですが、岸川さんが快く引き受けてくれて、これ岸川さんでやったらきっとこれは耳にひっかかる(もちろんいい意味で!)と思って先方にご提案して一発OKが出たのでした。その後もとても評判がよいです、岸川さんのおかげ、どうもありがとう!!

映像のための音楽制作をいろいろしていますが、なるべく自分以外のアーティスト・音楽家の皆さんのお世話になるように心がけています。そのほうが広がるし楽しい!予算の都合でお願いできるものは限られてしまうのですが、これからもよろしくお願い致します!


そしてultramusi.jpでは工夫して低予算でいい録音をしたり、ボーカルレコーディング、オンラインマスタリングなどでみんなの音楽制作に協力をしています。別サイトがあります→こちらでよろしくお願いします。

岸川さん(toitoitoi)も載せておきましょう!貴重なストリートバージョンで。




2013年12月14日土曜日

デジパフォでトラックの色をいっきに変える方法

またDPの裏ワザを載せましょう。
作業していくうちにいろんな色のトラックができてしまって、あとでギターだけ青にしたいとか、唄は赤とかにしたい。黄色は視認性が悪いのでやめたいわけです。

複数のトラックの色を変えるには
1)同じ色にしたいトラックを選択します
2)t のキーをダブルタップして[tt]
3)いつものようにパレットで色を変えます(おお!っと感動しましょう)
4)tのキーをシングルタップしておきます[t]


以上です。

DPは操作性がよいのでなかなか他のDAWに移れません。ビクタースタジオ時代に米光亮さんにperformer1.0を紹介していただいたのをとても感謝しています。

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2013年12月12日木曜日

デジパフォで全てのフェーダーをいっぺんに上げ下げする方法、他

作業をしていて、バランスはそのまま全トラックを1dB下げたいとかありますよね?グループ組むと面倒なことになるし、マスターで下げるのでは意味が違う、っと。


ボーカルダビングしようと思ったらオケが大きすぎて、みたいな場合とか、マスターフェーダーで絞らなければならないほど各チャンネルのフェーダーを上げすぎていて、このままのバランスで下げたいとき。

魔法の呪文は[wのダブルタップ]です。[ww]とキーを叩いてください。この時点からフェーダーを触ると全てがトリム的に追従します。解除は[w]です。

僕はこれをとてもよく使います。

<注意点がひとつ>
バランスそのまま、という意味では[ww]で上げ下げした後にaux系とマスター系はゼロに戻してあげるのが正しいでしょう。プラグインシンセはmidi送りとリターンの両方が下がる場合があるのでこれも注意です。

過去ブログもご参考にどうぞ
Digital Perforrmer7.x で8.xの新しいプラグインを使う方法
Digital Performer でサウンドバイトをミュートする方法
Digital Performer で複数トラックのOutputを一気に変更するには

んじゃ、エンジョイdpっつーことで!

役にたった方は他の方のためにぜひRTしてあげてください。

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音楽制作・エンジニアリングについての忘れない言葉

自分が大きなスタジオにいたときに出会ったひとたち、聴いた音、巨匠たちのほんのひと言ふた言のヒントは自分の制作案件でも、他のアーティストとのコワークにおいてもとても役立つことばかり、忘れてはいけないことばかりです。一部を書いてみます。

「これいいマイクなんでしょ?だったらいい音が録れるはずでしょう?」
ずっと昔トランぺッターの近藤等則さんが登戸にスタジオを持っていてそこでドラムを録音したときにドラマーの山木秀夫さんが言った言葉です。スネアをダビングしようとしていたんですが、山木さんが叩いていい音だと思うところにノイマンのU-89を立てては録音してプレイバックを繰り返し、やっといいセッティングを見つけました。

「ミックスバランスが悪いんじゃない、うまくいかないときはアレンジが悪いんだ」
当時アレンジャー・プロデューサーだった伊藤善之くんの言葉です。これはかなり強く胸に染みて、実際自分でカンパケまでやるときなどはアレンジとエンジニアリングの同時進行なので意識しないのですがとても大切なルール!以前は自分がアレンジャーとしてミックスに立ち会うと「これ上げて欲しい」「これ大きすぎる」みたいなオーダーをエンジニアお願いしまくっていましたが、その節はすいませんでした。僕のアレンジが未熟だったのだと思います。伊藤くんは今ランティスの偉い人です。

「ミックスのときは歌詞カードを見ない人が歌詞をちゃんと聴き取れるか」
基本なのだと思います。ビクターで小泉今日子などを担当していたの田村プロデューサーがぼそっと言っていて今も自分の中でいつも繰り返し響く言葉です。セールスにも直結するだろうし、作家の意図が変わってしまう場合もあるでしょうね。

「コードチェンジの頻度を変てみなさい」
平井夏美先生が僕の曲を弾きなおしながらそう言いました。コードのパターンが少なくてもAメロとBメロでコードを倍でチェンジしたり半分にしたりすることで音楽に展開感を得る事ができます。これは編曲でも、作曲するときにもものすごく役に立つノウハウです。先生は「瑠璃色の地球」や「少年時代」を書いています。

「歌の音程が気になるときは小さくするともっと気になる」
TPDの産みのお父さんである清水彰彦プロデューサーと太田エンジニアで体験して結論しました。人間の耳は見つけた音にフォーカスして追尾します。それが小さく消えて行く音だとさらにそれをチェイスするようです。それ以来ミックスでは歌を大きめにするようになりました。

「ユニゾンは最強のハーモニー」
ベートーベンが言ったそうです。音楽では同じ音程は「1度」のハーモニーです「0」ではなく「1」としての価値のある音です。クラシックでもユニゾンは基本、モータウンやフィラデルフィアのストリングスサウンドはユニゾンが基軸にあります。かっこいい!市立ながら恵まれた須坂市立旭ヶ丘小学校で吹奏楽を持っていて僕はトロンボーンを吹いていました。顧問の岩崎先生が「ベートーベンがそう言っている」と教えてくれました。チューニングをするために「ポー」っとみんなで音を出すのですが、それが美しくなくてイライラしていたのでしょう。

「うまく合っていなくてもユニゾンは最強のハーモニー」
僕が(誰もが)SMAPを聴いて思うことです(笑)でももちろんアーティストもスタッフも大変に頑張っているのをよく知っています!

僕はもちろん名のある一流のレコーディングエンジニアでも名人でもくて、先輩にも友人にも名人エンジニアばかりがいるので本当は恥ずかしいのですがそれはさておき(笑)、自分は自身がミュージシャンとしての作曲や編曲から仕上げまでやってきた経験と大きなスタジオにいた間に得た貴重な経験ノウハウでアーティストとつき合っています。

2013年1月発売予定のtoitoitoiのアルバムデコーディングがほぼ終わりつつあります。
優れたアーティストと仕事をすることは本当に楽しく自身のためになります。自分が当たり前に知っていて言うまでもないことがアーティストのヒントになることもあったと思いますが、その逆もたくさんあってとても刺激的な毎日でした。

ああだこうだいいながら一緒に実験したり、違うコードを提案したり録音とプレイバックの繰り返しで。アーティストは自分の演奏や変化を確認し、さっきより良くなる方法を知ってしまい、ミックスをチェックする間に耳も良くなってしまったようで驚いています。レコーディングで得られる経験値ってものすごいものがあるみたいです。

こんなコワークに興味があるアーティスト・制作者のみなさん、まずは是非ケロスタに飯を食いにきてください。

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2013年12月11日水曜日

Digital Perforrmer7.x で8.xの新しいプラグインを使う方法

MOTUのデジタルパフォーマでバージョン8に上げずどうしようかなぁって思ってる人多いと思います、僕もその一人です。でも8からはよさげなプラグインが充実してきているではないですか!大丈夫です7.24などでも新しいプラグインを使えますので!

<方法>
1)いつものマシンにDP8をインストール、お試し版として試用して終了する
2)DP7を立ち上げれば既に新しいプラグインがインストール済み
3)使う

<ただし注意があります>
DP7.xでmp3書き出しのためにLIMEプラグインを入れている場合、これを認識しなくなってしまいます。その場合、DP7.xを上書きインストールしてください(dp8のプラグインは失われません)。上書きはたとえば7.24のアップデータを実効するでもOKです。そのあと7.xxのオーソライズが必要です。

dpは付属の音源プラグイン的には驚くべき貧弱さですが(他製品社に付属またはバンドルされてる音源も案外どうってことないとは思いますが数だけはそろっているので)そこはお金をかける必要がややあります。しかし操作性、精密性、motu製のオーディオインターフェースを使っているときの便利さ、音の良さは格別なものがあります。

別記事もよろしくです!
Digital Performer 複数トラックのOutputを一気に変更する方法
Digital Performer でサウンドバイトをミュートする方法

Digital Performer でサウンドバイトをミュートする方法/how to mute soundbite on Digital Performer

実はDigital Performerにはサウンドバイトをミュートする機能があります。

わざわざMixでミュートするのもめんどくさいし、その場に置いておきたい、でも音は出したくない、そういう事めちゃありますよね。ProToolsだとコマンド+MでOKですがDPではどうやるのか。

正解はcommandを呼び出しショートカットを自分で登録するです。こんなに便利な機能にショートカットが割り当てられていないのです。

ここではミュートに[-]キーを、ミュート解除に[^]を割り当てています。


こうすることでサウンドバイトがミュートできるようになりました。
サウンドバイトを選択して先ほど設定した[-]キーを押すとグレーっぽい色になりミュートされます。
普通のサウンドバイト

右がミュート中のサウンドバイト
色の設定によっては見にくいかもしれませんね。

ではエンジョイDPっつーことでよろしくお願いします!

2013年12月10日火曜日

リファレンスモニター

録音はまっすぐなにもいじらないのが一番音が良くて、EQだのコンプだのはすべて音が悪くなることと引き換えのテクニックです。
でもミックスする都合、お互いをうまく避けあったり、多い楽器のなかからそれぞれの抜けを良くするためにどうしても音質やダイナミクスを弄ることになるので、その具合を見極められるモニター環境が必要になります。
ミックスのバランスは再生環境によっても聴こえ方がちがうのでなにを頼りにするか、みなさん悩ましいとおもいます。僕も楽しく悩んでいます。

自分の道具はまずこれ。持ち運びができるのが最大の利点なのと、イヤフォンで再生されることってとても多いので最終チェックではマストです。
CD900はヘッドバンドが緩くなると低音がスカスカになるのでイヤーパッドとヘッドバンドを定期的に変える必要があります。実はユニット交換よりもずっと大切です。
(MDR-CD900のDIYメインテナンスについてはこちらに書いています)
イヤフォンは低音が誇張されすぎないものならなんでもいいのです。買い替えやすい値段で何を聴いても同じ低音に聴こえるイヤフォンを除外したらこれになっています。

スピーカーはこんなの。

ベースの低いラインも見逃さないために家庭用にしてはすこし大きめでバズレフのもKRKを250Wくらいのアンプでドライブしています。前に出てくるタイプのモニターセットです。

CDプレーヤーも必要。これは死ぬほど熱の出るA級のアンプと中くらいの密閉型のスピーカーで密度があってて締まりのいい音のセットになっています。

もうひと組はリスニング用の緩いセット。置き方もテキトーで、60Wくらいの中クラスのコンポで鳴らしています。
B&Wは奥行きやリアリティーのある音を出します。存在感が手前に出る感じやリバーブが奥に消えていくような様子が見えます。音数が多い曲などでキックが締まり過ぎていないかもこのセットだととても良くわかる解像度のいいスピーカーです。

王道は無いというか、音っていったいなんなんだろう、めんどくせーって思いますよね。

あ、スピーカーは壁から最低20-50センチ離して設置しましょう。低音の解像度がグッと良くなるし、隣家への漏れも減りますしね(笑)


2013年12月9日月曜日

toitoitoi ニューアルバムMIX進行中

いい音楽の仕事に携われることは本当に嬉しいし生き甲斐かも。toitoitoiは音楽性も高いのでもちろん、これがミュージシャン的にもっと初心者であってもクリエイティビティーがあるプロジェクトは全て楽しい!逆に目的がないとなかなか追い込めないですよね。
チェックに余念のないtoitoitoi 岸川まきさん

さてtoitoitoiは当初の予定をやや押しながらもメンバーの選曲が済みミックスも佳境です。

M.O.T.UのDigital Performer 7.24で作業・プラグインはいろいろ

FSを48KHzで落とすか44.1KHzで落とすか、16Bitなのか24Bitなのかなかなか悩ましいのですが、今回はプロジェクトを44.1Kの16Bitで行いました。48KHz→44.1KHzのサンプリングレートコンバートってどうも信用できないからです。多くの方々は48KHzでやっていて、いいモニター環境で録音の作業をしている間は48KHzのほうが生々しさがあっていいんですがMixからマスタリングの領域ではコンバートのクオリティーが謎な限り僕は44.1KHzでいいと思っちゃう派。いずれハイレゾ配信をするとか思ったら48/24なんですかね?

どれもとてもいい曲なのでみなさんお楽しみに。

あれ?曲順は決まったのかな?

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