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2014年2月12日水曜日

ヘッドフォン売り場楽しい!(勝手に国産ヘッドフォン祭りをやってきたので報告)

 さてさて、いやー、ヘッドフォン売り場楽しいですね!実は明日スタジオに来るメンバーが多いのでヘッドフォンが1個足りなくて、だったら試しにいま売っている国産のものから1個選んでみようと思って量販店に出かけたのがきっかけでした。

 ヘッドフォン選びで音楽の楽しさはものすごく広がります。また近年はデザインも値段対性能もものすごくよくなっています。それぞれの機種には音質の傾向だったりデザインだったり、それぞれに魅力があります。まずは量販店などに自分の再生機によく聴く音源を入れて持参してお出かけ、試聴するのが一番いいと思います。楽しいですよー!
 今回僕が使った音源等についてはこの記事の最後に書いておきます。
仕事で使うCD900は発売以降20年、未だに全てのパーツが手に入るので中身は新品!
|MDR-CD900ST 実売価格、1.5〜1.7万円|



売り場にはヘッドフォンたーっくさんある

メーカーごと、モデルごとに音質にもデザインにも明確な個性がある!

 ところで僕はヘッドフォンをレコーディングやミックス、マスタリングのチェックにも使うので一般的なお客さんではく、どちらかといえばめんどくさい客です。音のプロやミュージシャンが使うヘッドフォンに求められる部分はちょっと変わっているのかもしれません。

一般的なヘッドフォン選びでのいい音って?
・重低音が充実している
・きらびやかである
・つまり音楽が楽しく聴ける
・かっこいいデザイン
・イヤーパッドなど保守部品が買えるとか、買い替えが出来る程度の買いやすい値段
たとえばこんなことでしょうか。更に外で使う事も多いでしょうから
・ケーブルの取り回しのしやすさ
・ケーブルのきしみ音、ヘッドフォン自体の風きり音がなるべく無いこと
なんかも音と同じくらいこだわりたい要素でしょう!




プロが仕事で使う道具として必要な条件はたとえば
・ナチュラルなものがナチュラルに聴こえる
・誇張感が少なく、音の違いがきちんと表現されている
・音の細部やノイズなどを聴き取れる解像度がある
・壊れにくい、または保守パーツが入手可能で長年使える
などでしょうか。

 さてここからは勝手にヘッドフォン祭り、たまたま近所のコジマxビックカメラが新装開店してヘッドフォンコーナーがピカピカになっていましたのでそこで試聴しました。ざっくりですが僕が思う傾向と感想を書いていきます。みなさんのヘッドフォン選びの参考になればと思います。尚、店頭になかったYAMAHA 、AKG、BOSEなどもとても気になるところですが今回店頭にありませんでしたので割愛します。Philipsは試聴しましたがせっかくなので国産モデルのみでの話にします。


☆全商品にポリシーが通っているオーディオテクニカ

テクニカは非常に多くのモデルを発売していますが、ヘッドフォンに関しては(イヤフォンは除外という意味で)どのモデルも非常に似通った筋の通ったコンセプトで音作りされています。(尚、僕が聴いた中ではATH-Pro5シリーズはすこし違う音作り、この形状すっごいロングランなので当時のポリシーが生きたままなのかもしれません)

AIR MONITORシリーズ:このシリーズはオープンエアといって振動板の背面が音響的に開いています。大きな振動板が自由に動けるのでとてもナチュラルなサウンドで、装着しても外部の音がある程度聴こえますので家でスピーカーの代わりに使用するのに向いています。圧迫感のある低音ではなく、ワイドという表現がぴったりだと思います。空間の表現が上手でボーカルに付いているリバーブ(残響)がどのように付けられて消えていくのかまでしっかり表現します。装着感もとてもよく軽い!家ヘッドフォンではこのシリーズが優勝だと僕は思います。注意点は背面が空いているのでシャカシャカ音がダダ漏れなことです。電車内での使用には向きません。自宅で大音量を出す代わりに、ちょっとしたコンポの代わりと思えばこのシリーズの最高峰を買うのはアリだと思います。
ATH-AD2000X
|ATH-AD2000X 実売価格、4.4〜6万円|
ART MONITORシリーズ:このシリーズはAirシリーズの背面が空いていないタイプと思っていいと思います。音質の傾向は同じで、少々ナチュラル感が減りますが空間の解像度は高いです。ボーカルにイコライジングされた(音質的に弄られた)感じが無く、ベースラインもよく見えます。AIRと同じく圧迫感のある低音ではないのでそのような目的には向かないと思います。誇張せずナチュラルに超低音まで出ている感で、それはオーケストラを聴くとホールの空気の揺れ、床や空調からの微妙な振動が聴こえてしまうような低音です。ダンスミュージックよりもボーカリストの繊細な声のツブツブまで楽しみたい方にいいかも。
 サイズがおおきいもの中ではハイコストパフォーマンス・ナチュラルでワイドレンジな表現・布巻きのケーブルで高級感もあるATH-A500Xあたりはオススメだと思います。
ATH-A500X
|ATH-A500X 実売価格、0.7〜1.1万円|
AIR/ARTモニターシリーズのような大きな振動板の低音とは:振動板(ダイアフラム、とも言う)が大きい機種の特徴は「ブンブン」言う低音ではなく、さりげなくまんべんなく超低音までまんべんなく出ている感じです。ジャンルによっては低音が足りなく感じると思います。その場合はプレーヤーのイコライザー機能で低音を少し増やしてみるといいかも。
 ちょっと概念っぽいですがこんな感じ、左が低音、右が高音
大きな振動板でナチュラルにまんべんなく低音まで出ている感じ(実測値ではありません)
一方小さな振動板でブンブン低音が出まくりの機種のイメージはこんな感じ
設計で頑張って低音を感じさせている機種のイメージ(実測値ではありません)
その他のモデル:先にも書いたように全てのモデルの音質傾向が同じです。ボーカルはナチュラルでイコライジング感がありません。AirやArtシリーズのよりも空間表現はやや劣りますが、その分低音を近く感じる傾向。2980/3980円で売られているATH-S300/500などのモデルなどはすばらしいコストパフォーマンスです。安くてシッカリした音を求めるならこれイチオシです、使い捨てできる値段ですしね。僕もあとで買いたいです!
|ATH-S500 実売価格、0.3〜0.4万円|



☆モデルごとの音作りに果敢なビクター

僕自身ビクタースタジオ出身で、ビクターの音は歴史的にも派手ではないけれど非常に音楽的である(比較して歴史的にソニーが派手であるというのもあって・笑)と思います。僕も持っていますがウッドコーンのコンポのシリーズなどは本当に素晴らしい仕上がりです!
 ヘッドフォンではどうかというと、よく制御して積極的に音作りしている製品な気がします。鳴らした爽快感というよりも作り込んだ完成度をどのモデルからも感じます。そのぶん伸び伸びとしな鳴りっぷりではなく、iPhone5だとノビノビ感が足りないような、ちょっと禁欲的な感じがしました。すこしパワーのある再生機でがっつり鳴らしたときに急に音楽が面白くなるんでしょう!。
 赤に黒のデザインかっこいいね!



☆ハイエンドモデルがさすがのSONY

レコーディングスタジオ標準のMDR-CD900STを僕も愛用しています。このヘッドフォンは余分な色づけがなく精密な音だと思いますが、その特性の延長でさらに解像度アップしつつ今時の音に近づけようなオイシイ音のモデルがちょっとお高いMDR-1シリーズです。2万円以上払えるならこのモデルかオーディオテクニカのARTシリーズの1000以上を試聴してみてください。
 ちなみにSONYはモデルごとに全く音が違います。たとえば重低音重視のモデルは面白いくらい重低音が出ます!そうやってジャンルごと、好みごとに音作りを楽しんで欲しいといいうコンセプトなんだと思います。僕的にはハイエンドなもの以外はおススメできませんが複数を使い分ける、2個目3個目のヘッドフォンを買うなら中低価格のソニーも十分に選択肢に入ってくると思います。
MDR-1シリーズは精密な音質
|MDR-1 実売価格、2.2〜2.4万円|



☆マジメに作ってるONKYO

ほぼ同じ形状の各モデルですが、ハイグレードケーブルのタイプ、iPhoneコントロールができるタイプ、カラーを楽しめるタイプ、のこれらは形状は似ていますが音の感じがすこし違います。しかしトータルに認められる音質だと思います。レンジはテクニカよりもやや狭く、空間表現もテクニカよりもやや劣る感じもあるけど逆に聴きやすいかもしれません。おそらくいろんなジャンルに対応できるのではないかと思います。デザインがとてもよくケーブルでも選べるのでちょっとこだわることができます。移動で使うのにとてもいいと思います。
3色のバリーションが楽しいES-FC300
|ES-FC300 実売価格、1.6万円|


☆意外とイケてるパイオニアのこれ、邪道とバカにはできない欲しさ!

背面に低音の量をコントロールできる大きなダイヤルがついているふざけた(というかおもしろいというか)モデルを聴きましたがこれが案外よかった!ダイヤルを絞ればフラットで解像度のある音質です。安価なのにこの作為を感じないどうどうとした鳴りっぷりもよろしく、他社の高価なものと比べても十分に信頼できる感じがしました。これデザインもとてもクールです。後で買っちゃいそうなモデルです!

低音をコントロールできる SE-MJ751
|SE-MJ751 実売価格、0.5〜0.7万円|
デザインも悪くない!


☆番外ですがインナーイヤータイプ(イヤフォン)について

イヤフォンもざっくり聴いてみました。1−2年前よりもどれもすばらしいです。
はっきり言って、どうでもいいけど低音が欲しいならオーディオテクニカの低価格なものをオススメします。何故がわからないのですが2-3000円のものは全体的に低音てんこ盛りで、このへんはヘッドフォンとは全く違う音作りなのが面白い、というか面白すぎます!
でもちょっと値が張るものになると低音がキチンとコントロールされていてその分解像度が超アップしてきます。よく試聴して決めるといいと思います。
イヤフォン部門でのオススメはソニーの中価格帯、XBA-H1やXB90EXあたりでしょうか。この辺の音質感が全体に誇張が少なく、解像度のあるよくコントロールされた低音です。
イヤフォンを選ぶときはケーブルにこだわるのも大切だと思います。絡みにくい平べったいケーブルのものが僕は好きです。
XBA-H1
|XBA-H1実売価格、1.4〜1.6万円|

☆総括

1)低音を重視すると解像度が下がります。簡単に言うとモヤモヤぼわんぼわんという音が強くなる分、音や音楽の隙間や空間が見えにくくなる可能性があります。
2)低音を重視して解像度を上げるにはとても工夫が必要で、その結果ナチュラル感のないギスギスした音質に仕上がるのかもしれません、そう思って聴いてみるのもいいと思います。
3)音が作られすぎている商品は何を聴いても同じような音がします。僕はこういう商品は嫌いですが、これを良しとすることも十分にあると思います。私はこういう音が好きなんだ!っていうのがあるかもしれませんね。
4)デザインや使い勝手で選べてたのしいと思います。特に5000円くらいで買えるものなら毎年買えますし、その日の服装や気分、音楽ジャンルで使い分けるのがイマドキではないでしょうか。


☆最後に、エージングと寿命について

エージングというのは使ううちに振動板や可動部分が物理的な変化をして音が落ち着く、優しくなる、よく鳴るようになる、というものです。これは僕の持論ですが、エージングは劣化の一種類です。軽く劣化させるのと同じだと思うべきです。インナーイヤータイプでもオーバーヘッドのヘッドフォンでも使うほどに耳あかや埃、油分などが振動板についてきます。1日1時間使うとしたら半年ほどで特性はかなり劣化しています、しかし音質が劣化したと言うべきかどうかは微妙。それをよしとしてもいいし、買い替えてリフレッシュするかは使うひとが決めていいんだと思います。

 ではみなさん好みのヘッドフォン・イヤフォンで音楽をたくさん楽しんでくださいね!

☆使用音源について

僕はテスト音源として今回まもなく発売のtoitoitoiの名盤、ニューアルバムdonburiの24ビットwavファイルマスターをDropBox経由でiPhone5で再生して試聴開始です。このアルバムはとてもストレートな録音をしています。もちろん今時として音圧を上げるような工夫はしていますが、音を悪くすることを極力せず、そういう意味でとてもナチュラルな録音でアーティストの個性をぐぐぐ・ふふふと引き出した、そんなアルバムです!ボーカルの岸川さんの生声、村越くんのギターの生音を知っているので姑息な音作りのヘッドフォンはすぐに見抜けます。
toitoitoiは「全ての舌打ちを投げキッスに」と言っております。
アルバムについてはここに



 ちなみにtoitoitiのアルバムdonburiは2/26発売、一部店頭で予約されるとなんとライブにご招待されるようです。くわしくはこちらで
http://www.trust-over30.com/index.php?e=151

 そしてちなみに私はエンジニアのできる音楽プロデューサーとしてみなさんのレコーディングをサポートします。お気軽にご相談ください。


2014年2月5日水曜日

toitoitoi ニューアルバム『donburi』2014/2/26リリース!、ライブとか特典もあるみたい

toitoitoiは「全ての舌打ちを投げキッスに」と言っております。


toitoitoiの新しいアルバムが間もなく発売になります。
録音経過はこのブログにも経過をときどき記録してきました。
正直いいアルバムになっちゃったと思います。
toitoitoiはこれから更なる発展を遂げる、それを予感すると思います。聴く度にそれほどダイナミックにではないけれど息吹のある、ちょっと地面が揺れてる、地殻変動?何が起こるんだろう感が心に残る・・・んじゃないかと思います(笑)



素晴らしいアーティストと出会ってあれこれ一緒に試行錯誤するのはとても楽しいことです。とても有名なプロデューサーやエンジニア、うんと年上の大ベテランさんであっても、音楽を制作する過程は、これから生まれる何かにわくわくして、どんなに年齢差や音楽の経験値が違っていたとしても次に起こる音楽を想像しきれなくて、いっしょにトライをして感動をしていくものだと思います。
僕は村越くん・岸川さんという人間的にも音楽家としても信頼出来る二人と仕事を出来てとても勉強になったし、なにより楽しかったです。
多くの音楽に絡む人々、いろいろ知っているみなさん、音楽が好きな方々それぞれには、ご自身の好きなミュージシャンと出会い絡んで、働いて楽しんで学んで作品を一緒にアウトプットして欲しいです。そういう事がたくさんたくさん起こる事を祈っているし、僕も繋いでいきます!

どの楽曲をどんな風にレコーディングしたか、そんなレポートもまた書いていきたいと思います!




以下Trust Over 30 Recordingsさん(http://www.trust-over30.com/index.php?e=151)より転載です。


「すべての舌打ちを投げキッスに。千変万化なtoitoitoiのごちゃまぜどんぶりミュージック!」

品番:TOTR-1402 
価格:1500+税 
レーベル:"T"RUST OVER 30 recordings

<収録楽曲>
1.じょうろ 
2.フィールライト 
3.熊本さん
4.Mr. & Ms. Nine 
5.ティンキー・ザ・ラスカル
6.エンディング 
7.パラドクス銀河



---

それは、ボーカル岸川のアカペラから始まる7編のストーリー。
少年とは呼べないくらいの少年と、唄が大好きなままの女の子。手を繋いで。
ライブハウス、路上、カフェ。
作り出す空間に立つ、座る、全ての人を絵画を音符を取り込んで。
 一人ぼっちで唄いながら。
 二人で喧嘩をしながら。 
 三人で笑いながら。
 四人で泣きながら。
 五人で喜びながら。
曲によって編成さえ自由に変えながらじっくりと仕上げたdonburiをどうぞ。
toitoitoi、二人のこのお話は始まったばかり。説明のいらない場所へ 黙って行くよ。



【コメント】
優しそうで尖ってて、穏やかなのに激しくて、可愛いらしいのにカッコ良くて。
toitoitoiの魅力を言葉にしようとしても、言葉では言い尽くせないから、また呑みにいこっかー。 (アルカラ 稲村太佑) 

出会ってしまった時の心の揺れ方をもう一度思い出して泣けました。 ( CURIO AJ )

上手いこと書こうと思ってもなかなか言葉が出てきません。地を這うような歌声に泣きそうになります。 ( ghostnote 大平伸正)

ステージ見てても動物みたいだし、歌詞は感受性の強い子供みたい。
そんな岸川が、音楽と戯れて遊んでる内に紡がれた1枚なんだなって、聴いてて何だか嬉しくなるね。天丼、口に含んでパラダイスに行きたいわ。( Jeepta Ba. サトウヒロユキ )


---

<購入特典決定>

2/26(水)発売、toitoitoiニューアルバム「donburi」を下記店舗でご購入の方に特典として下記ライブの入場チケットが付いております。
尚、入場時にドリンク代500円のみ頂戴いたしますのでご了承ください。

(特典チケット封入店舗)
タワーレコード渋谷店
タワーレコード新宿店
タワーレコード池袋店
タワーレコード秋葉原店
タワーレコード吉祥寺店
タワーレコード千葉店


【タイトル】
toitoitoiニューアルバム「donburi」購入者限定フリーワンマンライブ(タイトル変更の可能性あり)

【日時】
2014/3/23(sun) 
11:30 OPEN
12:00 START

【場所】
新宿Motion




□HP
warmnoiseinc.syncl.jp 
□email
warmnoiseinc@gmail.com
□twitter
@penny_toitoitoi / @mura_toitoitoi


http://www.trust-over30.com/index.php?e=151

2013年12月19日木曜日

♪ピピッとコンロ♪ by 岸川まきさん

東京ガスさんの「ピピッとコンロ」のwebサイトの音楽を制作させていただいています。テレビじゃなくてwebのほうです!webサイトにいくといくつかあるのですが、その中でこのクッキングのサウンドロゴを岸川まき(@penny_toitoitoi)さんにお願いしました。僕の音楽制作の仕事なのですが、お客さまに喜んでいただける仕事ができるのは本当にミュージシャンのみなさんのおかげです。嬉しい!

ここクリックで再生ページを表示します
これは岸川さんのレコーディングと同時期の仕事だったのですが、岸川さんが快く引き受けてくれて、これ岸川さんでやったらきっとこれは耳にひっかかる(もちろんいい意味で!)と思って先方にご提案して一発OKが出たのでした。その後もとても評判がよいです、岸川さんのおかげ、どうもありがとう!!

映像のための音楽制作をいろいろしていますが、なるべく自分以外のアーティスト・音楽家の皆さんのお世話になるように心がけています。そのほうが広がるし楽しい!予算の都合でお願いできるものは限られてしまうのですが、これからもよろしくお願い致します!


そしてultramusi.jpでは工夫して低予算でいい録音をしたり、ボーカルレコーディング、オンラインマスタリングなどでみんなの音楽制作に協力をしています。別サイトがあります→こちらでよろしくお願いします。

岸川さん(toitoitoi)も載せておきましょう!貴重なストリートバージョンで。




2013年12月12日木曜日

音楽制作・エンジニアリングについての忘れない言葉

自分が大きなスタジオにいたときに出会ったひとたち、聴いた音、巨匠たちのほんのひと言ふた言のヒントは自分の制作案件でも、他のアーティストとのコワークにおいてもとても役立つことばかり、忘れてはいけないことばかりです。一部を書いてみます。

「これいいマイクなんでしょ?だったらいい音が録れるはずでしょう?」
ずっと昔トランぺッターの近藤等則さんが登戸にスタジオを持っていてそこでドラムを録音したときにドラマーの山木秀夫さんが言った言葉です。スネアをダビングしようとしていたんですが、山木さんが叩いていい音だと思うところにノイマンのU-89を立てては録音してプレイバックを繰り返し、やっといいセッティングを見つけました。

「ミックスバランスが悪いんじゃない、うまくいかないときはアレンジが悪いんだ」
当時アレンジャー・プロデューサーだった伊藤善之くんの言葉です。これはかなり強く胸に染みて、実際自分でカンパケまでやるときなどはアレンジとエンジニアリングの同時進行なので意識しないのですがとても大切なルール!以前は自分がアレンジャーとしてミックスに立ち会うと「これ上げて欲しい」「これ大きすぎる」みたいなオーダーをエンジニアお願いしまくっていましたが、その節はすいませんでした。僕のアレンジが未熟だったのだと思います。伊藤くんは今ランティスの偉い人です。

「ミックスのときは歌詞カードを見ない人が歌詞をちゃんと聴き取れるか」
基本なのだと思います。ビクターで小泉今日子などを担当していたの田村プロデューサーがぼそっと言っていて今も自分の中でいつも繰り返し響く言葉です。セールスにも直結するだろうし、作家の意図が変わってしまう場合もあるでしょうね。

「コードチェンジの頻度を変てみなさい」
平井夏美先生が僕の曲を弾きなおしながらそう言いました。コードのパターンが少なくてもAメロとBメロでコードを倍でチェンジしたり半分にしたりすることで音楽に展開感を得る事ができます。これは編曲でも、作曲するときにもものすごく役に立つノウハウです。先生は「瑠璃色の地球」や「少年時代」を書いています。

「歌の音程が気になるときは小さくするともっと気になる」
TPDの産みのお父さんである清水彰彦プロデューサーと太田エンジニアで体験して結論しました。人間の耳は見つけた音にフォーカスして追尾します。それが小さく消えて行く音だとさらにそれをチェイスするようです。それ以来ミックスでは歌を大きめにするようになりました。

「ユニゾンは最強のハーモニー」
ベートーベンが言ったそうです。音楽では同じ音程は「1度」のハーモニーです「0」ではなく「1」としての価値のある音です。クラシックでもユニゾンは基本、モータウンやフィラデルフィアのストリングスサウンドはユニゾンが基軸にあります。かっこいい!市立ながら恵まれた須坂市立旭ヶ丘小学校で吹奏楽を持っていて僕はトロンボーンを吹いていました。顧問の岩崎先生が「ベートーベンがそう言っている」と教えてくれました。チューニングをするために「ポー」っとみんなで音を出すのですが、それが美しくなくてイライラしていたのでしょう。

「うまく合っていなくてもユニゾンは最強のハーモニー」
僕が(誰もが)SMAPを聴いて思うことです(笑)でももちろんアーティストもスタッフも大変に頑張っているのをよく知っています!

◆
僕はもちろん名のある一流のレコーディングエンジニアでも名人でもくて、先輩にも友人にも名人エンジニアばかりがいるので本当は恥ずかしいのですがそれはさておき(笑)、自分は自身がミュージシャンとしての作曲や編曲から仕上げまでやってきた経験と大きなスタジオにいた間に得た貴重な経験ノウハウでアーティストとつき合っています。

2013年1月発売予定のtoitoitoiのアルバムデコーディングがほぼ終わりつつあります。
優れたアーティストと仕事をすることは本当に楽しく自身のためになります。自分が当たり前に知っていて言うまでもないことがアーティストのヒントになることもあったと思いますが、その逆もたくさんあってとても刺激的な毎日でした。

ああだこうだいいながら一緒に実験したり、違うコードを提案したり録音とプレイバックの繰り返しで。アーティストは自分の演奏や変化を確認し、さっきより良くなる方法を知ってしまい、ミックスをチェックする間に耳も良くなってしまったようで驚いています。レコーディングで得られる経験値ってものすごいものがあるみたいです。

こんなコワークに興味があるアーティスト・制作者のみなさん、まずは是非ケロスタに飯を食いにきてください。

ultramusic.jpでは音楽制作とインディペンデントはじめアーティストのみなさんの制作をサポートしています。

2013年12月9日月曜日

toitoitoi ニューアルバムMIX進行中

いい音楽の仕事に携われることは本当に嬉しいし生き甲斐かも。toitoitoiは音楽性も高いのでもちろん、これがミュージシャン的にもっと初心者であってもクリエイティビティーがあるプロジェクトは全て楽しい!逆に目的がないとなかなか追い込めないですよね。
チェックに余念のないtoitoitoi 岸川まきさん

さてtoitoitoiは当初の予定をやや押しながらもメンバーの選曲が済みミックスも佳境です。

M.O.T.UのDigital Performer 7.24で作業・プラグインはいろいろ

FSを48KHzで落とすか44.1KHzで落とすか、16Bitなのか24Bitなのかなかなか悩ましいのですが、今回はプロジェクトを44.1Kの16Bitで行いました。48KHz→44.1KHzのサンプリングレートコンバートってどうも信用できないからです。多くの方々は48KHzでやっていて、いいモニター環境で録音の作業をしている間は48KHzのほうが生々しさがあっていいんですがMixからマスタリングの領域ではコンバートのクオリティーが謎な限り僕は44.1KHzでいいと思っちゃう派。いずれハイレゾ配信をするとか思ったら48/24なんですかね?

どれもとてもいい曲なのでみなさんお楽しみに。

あれ?曲順は決まったのかな?

ultramusic.jpでは音楽制作とインディペンデントはじめアーティストのみなさんの制作をサポートしています。

2013年11月13日水曜日

朝活レコーディング

学校や仕事に行く前にさくっと歌を録音するのはアリ!
朝って声が出ないんじゃないかとかもあるけど体は夕方よりも元気で、うまくコンディションを合わせると音楽にとても向いているんじゃないかと思った今朝の朝レコーディングでした。
toitoitoi 岸川さん「めっちゃ調子いい、ここでやめるのもったいなスギ!」といって飛び出していきました。よい一日を!
眠いわけではありません、プレーバック中です!

朝と言わずご相談は http://ultramusic.jpで。
サンプルもお送りします。

2013年11月12日火曜日

toitoitoi / パラドクス銀河 録音秘話?

先月発売になったtoitoitoi 「パラドクス銀河」の制作秘話が「往復書簡」的に公開されています→ここ。アルバムは全編リハスタとケロスタ(僕の自宅の作業スペース)をうまく使って制作しました。


11/8のTOKYO BOOT UP!のステージはすごくよくて岸川まきのボーカルはフロアを圧巻。ちょっと目頭が熱くなるくらいに良かったです。

やっぱりライブは最高!CDよりライブがいいな、って言われるとわかるけど、でも悔しい僕です

アーティストがライブで放つエネルギーをそのままCDに収録するにはライブを録音するしかなくて、録音物を作るにはライブとはまた別のエネルギー注入作業が必要です。そういう意味でtoitoitoiも、僕もようやく掴んで来てこのミニアルバムが完成。そしてこのあともフルアルバムを完成させることになります。ライブとは別に、皆さんがいつも音楽プレーヤーで持ち歩いて心が暖かくなるような音源がこれからもどんどん出てきます。
ご期待くださいね!




oitoitoi / パラドクス銀河
品番:TOTR-1305価格:500yen
1. パラドクス銀河 / 2. 美咲 / 3. ペネロポ
ライブ会場と"T"RUST SHOP限定で発売!










2013年7月25日木曜日

toitoitoiレコーディング(4) シャッフルの話とかも

toitoitoiのレコーディングは彼らのライブの合間合間に組み込んで進行中です。8月はかなり集中するようです。

toitoitoiレコーディング(1)は→こちら
toitoitoiレコーディング(2)は→こちら
toitoitoiレコーディング(3)は→こちら

CDが出来上がるのが待ち遠しいですが博士(今回はなぜかそう呼ぶ)はリズムのハネ方(=シャッフル又はスウィングともいいます、ニュアンスは違うのですが)におおハマりしていました。ハネ方の量や傾向にはいろんな量(それと量の変化としての質など)があるからです。

音楽を専門的に知らないひとのために言うと、
「タタタタタタタタ」っていうリズムが「タッタタッタタッタタッタ」って感じに「ハネた感じ」になるのがシャッフルです。でもって「タッ」と「タ」の長さというかタイミングが 2対1、つまり三分割になってるのが100%シャッフルです。人間がスキップするときはシャッフルしてますよね、あの感じ。

でも人間が演奏するビートはもともと1対1だったものが言葉や楽器や身体の都合でなまっていったもののようで、その「比」もいろいろ。たとえばYMOは Absolute Ego Song 制作のときに沖縄民謡の「ハネ方」を14対10と測定してこれをもとにトラックを制作しています。このように2分割が訛ったものをスウィングって言うようです。スウィングってとてもナチュラルなことなんでしょうね。でもってJazzではそれを「クール」や「ダンサブル」なものとして強調して来たり。

ポップスを「微妙なシャッフル(スウィング)感」で聴いてみるのも楽しいです。
カーペンターズのこれ、とてもナチュラルに歌っていますがサビで入るタンバリンが「チャッカチャッカチャッカチャッカ」と「訛って」います。計ってないけどきっと30-50%くらいのシャッフル(スウィング)だと思います。


でもってとっても悩ましいスウィングはエルビスの監獄ロック、歌頭は歌ごとおもいっきりスウィングしていますが本編に入るととたんに「跳ねないビート」に代わります。ハイハットはちょっとハネていて、デデデデデデデデって弾いてるエレキギターは跳ねるのを必死で我慢しています。この時代は「跳ねないことがロックらしくて新しかった」のかもしれませんね。


余談ですがウルトラセブンの主題歌は100%に近いシャッフルビートです。
サビのシンバル「チーチチチーチチチーチチチーチチ」を聴いてください。



本日のギターはこんな感じで録音

ギターはこんな感じで狙っています。本当はあと3-50センチくらい離したいのです、何故かというとそのほうがギターを全体として録音できるからです。ですがその場合は録音場所の静粛性、余分な反射が無いかなどがとても重要になります。よく設計されたスタジオのブースでないかぎりあまり距離をとるとうまくいかないと思います。
1000本ノックのようにガリガリ弾いてスケジュールを前進させる村越博士
美しく巧みな和音構成+ギターらしさを活かすフレージングに邁進する村越博士

細かい指弾きをしてるときって、やっぱりそれが視覚的に見えるところから録りたいと思っちゃいますね。でその音が逆に「ぎこちない」「きたない」感じがしたら直接弦をはじく音を手の甲がカバーするような位置にマイクを移動します。

くれぐれも、サウンドホールの真ん前にサウンドホールに向けてマイキングしないほうがいいです。穴と低音とマイキングの関係はカホンで練習するといいかも。はい。

toitoitoiいいですよ、ファンになってください。
2013/02/16(土) 寝屋川VINTAGE(大阪)

2013年7月8日月曜日

toitoitoi レコーディング(3)

一昨日・昨日のレコーディング日記です。

諸先輩方をさしおいてのこの日記シリーズ、無礼をお許しください。
僕のリビングスタジオ(ケロケロスタジオ・仮称)とリハスタなどをノマドしてコストを節約することでなるべく多くの時間と手間をかけて進行しています。レコーディングの中で得る体験はものすごい情報量!とても貴重だと思うからです。

toitoitoiレコーディング(1)は→こちら
toitoitoiレコーディング(2)は→こちら


一日の終わりは合宿のようにみんなで一緒に食事をして讃え合いアホ話をします

さてここ2日で1曲はミックス前までできたかな?

「ふXXX」のエレキギターとエレピの録音

バッキングで壁を作るため2本ダブルで録音するなど。やってみるとよくわかるのですが、ある程度リズムをきっちりやることでステレオ感やしっかりした壁感が出ますが、だるーんと弾くとやわやわな壁かカーテン程度の音になるってのを確認しながら進行。
この曲はこの後スタジオに移動してドラム等を録る予定。


「ぬかxXX」のメインボーカルとギターを録音

この曲だけではないけど長くライブでやってきたこの曲は演奏者の絶妙な間合いと信頼関係が発音のタイミングに現れていて、なんていうか、クリックだけを頼りにしてもうまくいかない。そういうおそらく当たり前な事を実感しつつ録音。

岸川さん唄ほんとうまい。機材的にはボーカルは録りは全くのフラット、TL-102と828MK3の組み合わせでHAのレベルは13−15dB。ラフミックスもいつもNo-EQ+ちょっとリミッターくらいしかしない。最終ミックスまで彼女の声にイコライザーをかけないで済むといいなあって感じ。ミックスするときに、基準の音としての彼女の声があるととっても楽です、こういうの大切。なんでもエフェクトすればいいってもんじゃない。


AKG C-2000B

アコギのマイキングですが、よく演奏者側から見て右斜め上前方から録音したりするのですが、今回はその対象の位置、左斜め下から狙っています。ヘッドフォンからのクリック漏れを最小限に防げることと、ちょっと距離が近めなので弦に右手が被っていなく弦が見えている機会が多いのが下側、というアイディアです。
ちなみにサウンドホールを狙いすぎたり、ましてホールに垂直に狙うとかならずモコモコします、カホンの後ろ側も同じ、斜めに狙うのがポイントです。どちら側からどっち向きに狙うかで低音のキャラが変わります。逆に低音を(基音まで)しっかり欲しいときは振動面に対してマイクを垂直に。

C-2000Bは買いやすい値段で安定感のあるコンデンサーマイクです。ちょっと低音がモタつく感じがして、最終的にはTL-102で録音しました。

機材の選び方
最近は雑誌に情報もあるし、機材自体も安く買いやすいものが増えているのですが、一番大切なことは「機材の癖を知ること」と「判断できる基準を持つ努力をすること」かな。癖にはいいところと悪いところがあると思うのです。でもさっきの「悪い」が次のシーンで「功を奏する」こともある。で、そのエッセンス・理由はなんだったんだろう。どんな風にするとどんな感じになるんだろう、というのを知って行くと購買も最小限で済みます。
もうひとつ言うとマスタリングスタジオにあるような高級な機材(「癖が無い」という癖も評価されるものもあったりなかったり)などでも、エンジニアがその機材をどう触るとどうなるか、という「癖」を知っているからその機材が活きるわけです。なのでその機材を買えば誰にでもその音が出ると思うのは本質的には大間違い!ローマの道も一歩からなのですっ。なんか違うか。。

えー、そんな感じで例によって一日の終わりは合宿のようにみんなで一緒に食事をしてお互いを讃え合いとことんアホ話をします、これ大切。

ちなみに僕のスケジュールにはまだすこし余裕がありますのでご興味おありの方、是非やらせてください。マスタリングやMixの駆け込み寺的使用も歓迎!

toitoitoiはなかなかいい感じ、webは→こちら
直近のライブは 2013.7.10(WED) 稲毛 K's Dream OPEN 18:00 / START 18:30


 toitoitoi - ベイビ (@Zher the ZOO YOYOGI, 2013/04/13)

2013年5月25日土曜日

toitoitoiレコーディング(2)

遡って2013/5/25分を書いています。

この日はスタジオで吉田くん(以下ヨッシー)のパーカッションを録音するためにリハスタに行きました。
先週までの録音のクリックと仮ギター・仮ボーカルを入れたZOOM R16にダビング。

R16は同時に8チャンネル記録可能、8チャンネルともキャノンコネクターがついていて、うち2チャンネルがファンタムパワー供給可能です。しかも軽くて、しかも乾電池でドライブ可能なのでフィールドレコーダーとしてとにかく便利です。スペックはここで。

カホンはフロントにSM-57、背面の穴から20センチほどに斜めにSM-57、シンバルの上に全体のバランスよりもシンバルが強めにくる位置にFOSTEX MC10STをステレオバーでセッティング。カホンの穴側はまっすぐ立てると低音が直撃すぎて後処理しにくい音になります。あくまでも耳で聴いて、楽器の音としてOKなポイントを見つけてそれをすこし強調するような位置に立てるとよいです。カホンには別にマイクが立っているのでシンバル類は好きなポイントでいいのですが、優秀なプレイヤーほど全隊のバランスが出来ているのでそのバランスをリスペクトします。つまりカホンに立てたマイクは補助とも言えます(実際はミックスで定位など決めるためにはとても重要)。

マイクを立てるときは、その近くに立てるだけじゃなくて、立てたい気がする場所の音を自分の耳で聴いて選んで立てるといいです。プレイバックして音を聴くと「ああ、あの感じだとこういう感じになるんだ」という方程式のようなものが自分の中に徐々に芽生えます。これが財産です。

とか言ってるうちに事前にベーシックトラックを録音していなかったものもやることになり、スタジオでベーシックトラックを録音。
なんで一緒に演奏せず、わざわざベーシックを作るかというと、パーカッションと一緒にボーカルなんかを録音するとパーカッションのマイクにボーカルが回り込んでしまうのであとでボーカルの修正ができなくなるからです。


Gibsonのソリッドなエレアコを弾く村越くん

で、やっぱりドラムも録音しようってことになった。しまった、マイクちょっとしか持って来ていない。そう思ったらヨッシーが「いいバランスで叩けばいいんですよね?」って言うもんだから僕もやる気が出る。
でもR16はファンタムが2チャンネルだけなのでしぶしぶH.H.にSM-57、スネアにSM-57キックにSM-58、トップにFOSTEX MC10STで録音。ヨッシーのプレイは本当にバランスが素晴らしかったのでこれで余裕でイケました。
ヨッシーはスタジオのキットに持ち込みのスネアとシンバル
ビンテージなシンバルがいい感じ! 

デジタル録音でビット深度もあるのでむしろナローレンジなマイクを使うと音がぎゅっとまとまるというのもあります。そういう意味で個性の強いマイクを使うのは戦略としてアリ。でも録音した素の音ってどんななのかをそもそも知らないと困りますよね。
安いコンデンサーマイクもたくさん出ているけど、これからレコーディング用にマイクを買うなら選び方としては
・ボーカルには信頼できそうなブランドのまあまあ安いコンデンサーを1本
・SM57、このマイクには教わることが山ほどある、1−2本あると便利
・信頼できるメーカーの小型ダイヤフラム(棒状)のマイクステレオペアがあると便利
全部で8−9万円で買えるかな?

スネアドラムって実際どんな音がしているのか知っていますか、プラグインシンセの音は加工された、データで言えば100分の1くらいの音なんです。スネアに自分でSM57を立てると最初はその音のチープさに愕然とするかもしれませんが、ここが原点です。自分で録音した音はEQも効くし変幻自在です。勉強になりますよー。

リハスタで歌う岸川さん

toitoitoiは素敵なアーティストです、是非ファンになってみて!
このへんとか→toitoitoi - キスキスバンバン (渋谷O-Crest, 2012/05/17)

ではまた書きます。

2013年5月19日日曜日

toitoitoiレコーディング(1)

遡って2013年5/19分を書いています。

toitoitoiに出会ったのは3年前で、とても上手いバンドです。
http://warmnoiseinc.syncl.jp/

5月からレコーディングを始めていて、そこまでのイントロを書くと長くなりますのでとりあえず要点だけ報告していきます。

方法・スペックは以下
・基本、大きな音を出さなくて済むボーカル・アコギに関しては僕のリビングスタジオ、通称ケロケロスタジオで録音
・ドラムはギターアンプを使う作業はリハスタをノマドする
・ソフトウエアはDP7.24/ProTools9を使用
・バックアップレコーダーとしてハードウエアレコーダー、ZOOM R16の投入
・記録フォーマットは44.1K/24Bitで行う

ライブで鍛えたアーティストですが、録音物は単なる記録ではなくてアーティストの次の姿の提案でもあるので、なるべくコストを下げて、その分録音作業に向かい合える時間を長くすることでレコーディングの経験値もいっきに上げてもらえるのではないかと思います。演奏したものはすぐにプレイバック、それを受けて修正や次のアイディアが浮かべばどんどん実験して、またプレイバック、の繰り返しです。

ギターの村越くん・当初アコギはcalrecで録音していた
アコースティックギターは定番のマイク位置があるといえばあるのですが、彼のプレイはダイナミクスがとても大きい(小さい音はとても小さい)ので楽曲によって常にマイク位置を変えています。
マイクセットのポイントを見つけるときは僕自身がいろんなポジションで音を聴いて、好ましいと思った位置に立てます。ヘッドフォンで確認しながら動かして決めるすることも多いです。

ボーカルの岸川さん・マイクはノイマンのTL-102
ボーカルに使っているTL-102はダイアフラム(マイクの振動板)があまり大き過ぎず、内側にうっすらウレタンのウインドスクリーンも内蔵しているので吹かれにくく低域もちょうどよく切れていてとても使いやすいコンデンサーマイクです。値段もお手頃なのでダイナミックマイクで言えばShureのSM57みたいいなもんだ、と乱暴に思い込んでいます(笑)

ちなみに大きなダイヤフラムのマイクは超低音の空気の揺れのような部分まで逃さず収録できるかわりに我がケロスタはじめ暗騒音がやや高めのスタジオではレンジが広すぎて、後処理にちょっとコツがいります。


ケロスタ全景・ただのリビング作業場です

この日はこんな感じでクリック(ガイドテンポ)に合わせてボーカル・ギターを録音、これが次のスタジオでドラムを録音するときのガイドになります。

toitoitoiはyoutubeにたくさんライブ動画をアップしています。よかったらファンになってね!


続きは次回!