諸先輩方をさしおいてのこの日記シリーズ、無礼をお許しください。
僕のリビングスタジオ(ケロケロスタジオ・仮称)とリハスタなどをノマドしてコストを節約することでなるべく多くの時間と手間をかけて進行しています。レコーディングの中で得る体験はものすごい情報量!とても貴重だと思うからです。
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一日の終わりは合宿のようにみんなで一緒に食事をして讃え合いアホ話をします |
さてここ2日で1曲はミックス前までできたかな?
「ふXXX」のエレキギターとエレピの録音
バッキングで壁を作るため2本ダブルで録音するなど。やってみるとよくわかるのですが、ある程度リズムをきっちりやることでステレオ感やしっかりした壁感が出ますが、だるーんと弾くとやわやわな壁かカーテン程度の音になるってのを確認しながら進行。
この曲はこの後スタジオに移動してドラム等を録る予定。
「ぬかxXX」のメインボーカルとギターを録音
この曲だけではないけど長くライブでやってきたこの曲は演奏者の絶妙な間合いと信頼関係が発音のタイミングに現れていて、なんていうか、クリックだけを頼りにしてもうまくいかない。そういうおそらく当たり前な事を実感しつつ録音。
岸川さん唄ほんとうまい。機材的にはボーカルは録りは全くのフラット、TL-102と828MK3の組み合わせでHAのレベルは13−15dB。ラフミックスもいつもNo-EQ+ちょっとリミッターくらいしかしない。最終ミックスまで彼女の声にイコライザーをかけないで済むといいなあって感じ。ミックスするときに、基準の音としての彼女の声があるととっても楽です、こういうの大切。なんでもエフェクトすればいいってもんじゃない。
AKG C-2000B |
ちなみにサウンドホールを狙いすぎたり、ましてホールに垂直に狙うとかならずモコモコします、カホンの後ろ側も同じ、斜めに狙うのがポイントです。どちら側からどっち向きに狙うかで低音のキャラが変わります。逆に低音を(基音まで)しっかり欲しいときは振動面に対してマイクを垂直に。
C-2000Bは買いやすい値段で安定感のあるコンデンサーマイクです。ちょっと低音がモタつく感じがして、最終的にはTL-102で録音しました。
機材の選び方
最近は雑誌に情報もあるし、機材自体も安く買いやすいものが増えているのですが、一番大切なことは「機材の癖を知ること」と「判断できる基準を持つ努力をすること」かな。癖にはいいところと悪いところがあると思うのです。でもさっきの「悪い」が次のシーンで「功を奏する」こともある。で、そのエッセンス・理由はなんだったんだろう。どんな風にするとどんな感じになるんだろう、というのを知って行くと購買も最小限で済みます。
もうひとつ言うとマスタリングスタジオにあるような高級な機材(「癖が無い」という癖も評価されるものもあったりなかったり)などでも、エンジニアがその機材をどう触るとどうなるか、という「癖」を知っているからその機材が活きるわけです。なのでその機材を買えば誰にでもその音が出ると思うのは本質的には大間違い!ローマの道も一歩からなのですっ。なんか違うか。。
えー、そんな感じで例によって一日の終わりは合宿のようにみんなで一緒に食事をしてお互いを讃え合いとことんアホ話をします、これ大切。
ちなみに僕のスケジュールにはまだすこし余裕がありますのでご興味おありの方、是非やらせてください。マスタリングやMixの駆け込み寺的使用も歓迎!
toitoitoiはなかなかいい感じ、webは→こちら
直近のライブは 2013.7.10(WED) 稲毛 K's Dream OPEN 18:00 / START 18:30
toitoitoi - ベイビ (@Zher the ZOO YOYOGI, 2013/04/13)
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