https://itunes.apple.com/jp/app/gao-yin-zhi-t-dolby-music/id580739491
5.1というと映画やビデオが頭に浮かびますがそうではありませんしアプリの説明に「ライブハウスやコンサートホールにいるよう」と書いてありますが「部屋などの空間で音楽をきいているように音楽が活き活きと鳴る」という感じです。低音専用スピーカ込みのバーチャルな部屋での再生環境をヘッドフォンで楽しめる、音楽を聴く事がより楽しくなるプレーヤーアプリです。
どういうものかと言うと、よくボーカルの入った音楽などをヘッドフォンで聴くとボーカルが頭の真上や喉の奥のほうにベターっと貼付いて聴こえたりします。その原因は普通私たちが左右の耳で音を聴くとき、その音が右だとか左だとか(定位)を意識するためにはそれぞれの耳に入る音量差よりも耳に到達する時間差と音質差が重要な要素なのですが、ヘッドフォンで聴くときはその時間差を得る事ができないからです。
もうすこし説明すると人間の頭部と耳の形状によって、空間では右の方から聴こえる音も左の方から聴こえる音も耳への音量差はごくわずかですが、右からの音は右耳にすこし先に届き、左耳には右耳よりもすこし高音が減ります。その傾向が大きいほどより右外側からの音だと認識するわけです。
これに加えサブウーファという低音専用のスピーカーまでをシミュレーションするドルビーヘッドフォンというシステムのモバイル版を搭載しているのがこのアプリのようです。
僕のオススメの使い方ですが、まず、LITE版をインストールしたらEQをフラットにします。
最初にNatural Bassも一番少ない設定にします。
次にいつもの音楽をヘッドフォンで再生してEQを調整します。
この状態でも低音はかなり多めです。
EQの設定ですが、こんな目安(注意ポイント)で自分で音作りするとよいかと思います。スライドをフルに動かしても音の変化は浅い(±6dB)ので大胆に触っちゃいましょう。
・50Hzは空気のような重低音の量を調整
・100Hzは低音の量感を調整(上げ過ぎるとナチュラル感が減ってしまうポイント)
・350Hzと700Hzはベースの輪郭を調整(上げ過ぎると全体がもやっとするポイント)
・1800Hzはボーカルやギターなどの近さを調整(上げ過ぎるとHiFi感が無くなってしまうポイント)
・3500Hzはボーカルの明瞭度を調整(上げ過ぎると子音がキツくなるポイント)
・7000Hzは全体に高音のヌケやキレ感を調整
僕はとりあえずこんなセッティングをしています。
このプレーヤーは重低音の再生にも気合いが入っていますが僕が音楽を聴くにはすこし多すぎるようなので思いきって低音を切っています。可能ならばサブウーファをオフにするスイッチが欲しいところ!→CCC様ぁ〜。(追記2013・01・17)
長時間聴いても疲労感が少なく、いままでヘッドフォンで聴いていたいつもの音楽も新しい気分で聴く事ができると思います。LITE版は一日15分限定、フル版は250円ですが新しいヘッドフォンを買うよりも断然お得なアプリじゃないかと思います、お試しを!
その後追記:
本文を書いてからしばらく使用しています。録音されているいろんな音が活き活きと再生される感じがします。DolbyMobileスイッチをオフにすると「元はこんな乾いた音なの?」ってがっかりすることも。
すこし気になるのは、基本的に低音ががっつり多いこと。5.1とうたっていますが音楽再生にはサブウーファ小さめのナチュラルな感じがかなり魅力です。そう思ったら遠慮せずEQで切りましょう。
その他DRM楽曲は再生できない、スマートプレイリストに未対応、画面のサイズがiPhone5用になってるんじゃないか、などあります。
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